ハイブリッドコンサルタント

2016年12月5日月曜日

【執筆】ウランバ公式Blog「中小企業診断士が教える経営者に役立つ話 」に寄稿しました

ブレインハーツ株式会社のウェブサイ「ウランバ」に、「売れる営業になるための4つの秘訣」と「社長が変われば社員も変わる、会社が好転する『新・陽転思考』入門」 というタイトルの記事が掲載されました。

記事はこちら⇒ 売れる営業になるための4つの秘訣

        「社長が変われば社員も変わる、会社が好転する『新・陽転思考』入門」





営業職を離れて約10年、僕が営業のことを書くのもおこがましいようにも思いました。が、営業を離れてから、和田裕美さんの
売れる営業に変わるセミナー
に隔年参加してきました。

過去の自分を反省しつつ、営業セミナーで学んだことの基本の基本を書いてみました。




僕が知っている一流の営業パーソンは、どんな業界に行っても同じように結果を残していきます。それは、どんな場面でも必要とされる基本をきちんと押さえているからにほかなりないと感じています。

その基本とは、時間管理、健康管理、感情管理、金銭管理に集約されます。

当たり前のことです。でもこの当たり前ができない。多くの人ができていない、こうしたセルフマネジメントをきちんとやり遂げることが第一歩ですし、その一歩はとても大きな一歩なんだと思います。

さまざまな営業テクニックを追いかける前に、基本を身につけることを考えてみましょう。それが遠回りのようでありながら、営業で結果を出す近道なのだ、と結果を出し続けている営業パーソンと身近に接してみて思うのでした。


あわせて、陽転思考も学びつつけてきました。とうとう和田式陽転エデュケーターの資格を取ったわけですが、そこで学んだことの中から、会社経営の場面で役に立つであろう基本的な部分について書いてみました。

どちらも、和田裕美さんから吸収したことを中小企業診断士なりに消化して書いています。

短めのコラムになっているので、十全に説明ができているとは思いませんが、すぐに読めますので、隙間時間などにどうぞ。

記事はこちら⇒ 売れる営業になるための4つの秘訣



          「社長が変われば社員も変わる、会社が好転する『新・陽転思考』入門」



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2016年10月11日火曜日

【研究会】『弱点で進化を起こす』~常識を外して集客を成功させる~中小企業政策研究会・全体定例会より


約一月前、先月の中小企業政策研究会の全体定例会で、水族館プロデューサーで日本バリアフリー観光推進機構理事長の中村元さんのお話をうかがいました。

テーマは
「弱点で進化を起こす~常識を外して集客を成功させる~」
でした。

中村さんは、「サンシャイン水族館」や「北の大地の水族館」の再建を手掛けたりする一方、廃業寸前の旅館をバリアフリー対応に改造させることで集客を20倍にするなど、ユニークな実績をあげてこられた方です。

そこに一貫しているのは、「弱点は克服せず。認識して優位に立てるように使う」ということだと思いました。具体的な事例をうかがうなかで、なぜそのようなことが可能になるか、考えてみました。




■常識を疑う

水族館のメインターゲット層は子供だと言われています。子供が「水族館に行きたい」と言い、それに伴って大人たちが来館する、一般的にはそう考えられています。しかし、本当でしょうか。

ためしに子供に質問してみましょう、
「動物園と水族館、どっちに行きたい?」
多くの子供は「動物園」と答えるのではないかと思います。子供たちが見たいのは、パンダやキリンやゾウだからです。

だからインターゲット層は子供というのは思い込みではないだろうか。水族館は大人が子供を連れてくる場所なのではないだろうか。動物園に行きたいという子供を、距離や時間の都合、大人たちの趣味によって水族館に連れてきているのではなだろうか。そう仮説を立ててみれば今まではと違うマーケティングの施策を打つことが可能になります。

だから、サンシャイン水族館は「デートに使える水族館」であることもアピールしました。大人をメインターゲットとするためです。


■ターゲットは狭く絞り込む

「デートに使える水族館」とは若いカップルをターゲットにしたと思われるかもしれません。事実、そうしたお客様によって、「平日の夜」といういままで集客が弱かった時間帯にお客様が来てくれるようになりました。

しかしそれだけではありません。大人たちに魅力をアピールすることで夫婦も来場してくれるようになりました。むろん、子供がいれば一緒に家族でやってきます。これが、年間100万人を切っていた集客を224万人まで増やすことができた要因のひとつです。

こうした考えは、バリアフリー観光にも生かされています。

身体障害者は全人口の約3%です。たった3%とターゲットにするのは広がりを欠くと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

たとえば、現在の小学校では全国平均で0.3%、車いすを利用する子供が普通クラスに就学しています。こうした子供はもちろん、修学旅行にも参加します。そうであるなら、利用する宿がバリアフリー対応でないと、その宿は利用できなくなるのです。一人ではない。その生徒が所属する学年全体が、宿泊できないことになります。

さらに、僕が若いころに比べ、身体障害者の方の社会進出は進んでいます。旅行に行くにも、身体障害者と介護者の関係ではなく、友人同士のプライベートな旅行が増えています。そうした際に選ばれるのもバリアフリー対応ができている宿でしょう。同行者が介護者でない以上、身体障害者の方が自分で自由に動ける余地が大きいほど良い宿ということになるからです。

実は、バリアフリー対応ができていれば、足腰が弱ったと自覚している高齢者の方にも訴求します。身体障害者の方が使いやすいなら自分たちも大丈夫だろうと考えるからです。

こうして、狭く絞ったターゲットの向こう側に、もっと大きな市場が広がっている場合も大いにあり得るのです。

■弱点を克服せず 利用する

サンシャイン水族館は、集客のエリアターゲットを中央線より北、池袋周辺に絞り込みました。
水族館は海の近くにある場合が多いです。海に近いほうがロケーションは優位だし、水も豊富に使うことができからです。都心のど真ん中に立地し、ビルの最上階にあり水利用に制約があるサンシャイン水族館は、立地という逃れられない弱点を抱えていたのです。

だから、海沿いにある水族館とは正面からぶつかることはしませんでした。都内であれば、「しながわ水族館」などに行きやすいエリアはターゲットから外しました。そうした水族館に行くのに手間がかかるようなエリアに住む人々を、池袋に足止めし、サンシャインに引き込もうとしたのです。

さらに、最上階であることを逆手にとり、“天空のオアシス”をコンセプトとして打ち出します。屋上を緑化庭園に、夏にはビアガーデンを開催。話題を呼べば、人は集まってきます。こうして集客を伸ばしていったのです。

もうひとつの例です。「北の大地の水族館」は、北海道北見市留辺蘂町にあります。内陸地にあり、展示しているのは淡水魚。海の魚に比べると特徴がなく、見栄えはしません。さらに、冬は露天風呂に入っていると髪の毛が凍ってしまうほどの寒さになります。

こんなところにお客様は来てくれるのか。普通に考えれば弱点だらけの施設です。しかし、この悪条件を生かして、世界初、誰も見たことのない凍った川の下を泳ぐ魚たちの様子を見ることができるようにしたのです。こうして年間集客は15倍になり、現在は30万人を突破するまでに成長しました。

■事実はひとつ、考え方はふたつ 

どこに立地しているのか、それがどんな条件なのか。それは変えることのできない事実です。しかし、それをただの弱点だと考えるか、その中にプラスに転じられる要素はないのかと考えるか、考え方は二つあります。


「欠点は魅力のひとつになるのに、みんな隠すことばかり考える。欠点はうまく使いこなせばいい。これさえうまくいけば、なんだって可能になる。」

かつてココ・シャネルはそう言いました。すべての弱点には長所が含まれる。そう思い、それが何かを考え抜くことでイノベーションが生まれてきます。中村さんが示した実例がそれを証明してくれていると思います。


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2016年9月10日土曜日

【雑記】「中小企業診断士紫紺会」の設立総会&パーティを開催しました

9月3日、明治大学関係者の中小企業診断士の会
「中小企業診断士紫紺会」
の設立総会&パーティを開催しました。





会場はリバティタワー23Fの宮城浩蔵ホール、そこに40名弱の方にお集まりいただきました。昭和40年代卒の方から平成20年大卒の方まで、幅広い年齢層が集まりました。

「参加したいけど、その日は予定が……」
という方もいらしたので、ほぼ40名強での船出となりました。

2年ほど前、同期合格の友人から
「明治って、早稲田(稲門会)や慶應(三田会)のような診断士会ってないよね」
と聞かれ、調べてみたところありませんでした。

じゃあ立ち上げよう、ということでいつの間にか巻き込まれ(笑)、事務局的な仕事もすることになりました。

立ち上げの事務局をどうするか、また、特定の年代だけが集まるような形でスタートはしたくなかったので、ある程度集まる見込みが立ってから開催を決めたいということがあって、時間がかかってしまいました。

そうこうしているうちに、法政も立ち上げるらしい、立教は7月に設立するそうだ、ということになり、「うちも急がなきゃ」と開催日を決め、この日にこぎつけました。

当日は、稲門会、三田会からご来賓にお越しいただき、大学からは岡田浩一教授にご出席いただきました(顧問に就任していただくことになっています)。また、学長からも励ましのメッセージをいただきました。

僕は司会を仰せつかりまして、何度やっても苦手意識が消えません。要は、人を紹介するときに、名前を言い間違えそうになったりかんだりするからなんですが(苦笑)。それ以外は、なんとなく無難にはこなせたんではないかと思います。

今後どんな活動をしていくのか、きちんとした計画は立てないまま、設立総会を行いました。すべてはこれからです。パーティの中で、多くの方から「こんなことをしてみたい」とのお話を聞きました。それらを整理して、今後の活動方針を決めていきたいと思います。

そして、先輩である稲門会、三田会に学びつつ、立教会や法政(オレンジ会になるらしい)とも協調しつつ、活動の幅を広げていきたいと思います。

なお、現在のところ、「診断士紫紺会」のFacebookグループがございます。 明大関係の診断士の方ならどなたでも参加いただけますので、該当の方はぜひご参加を。
こちらを参照くださいませ⇒ 診断士紫紺会 Facebookグループ


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2016年8月8日月曜日

【勉強会】「読ませる」文章を書くために必要なマインドとスキル について話をしました

7月29日(金)の夜、「診断士力向上勉強会」で講師をさせてもらいました。 以前、「取材の学校」の特別講義でもお話しした
「「読ませる」文章を書くために必要なマインドとスキル」
というお題でした


参加者はみんな中小企業診断士の方々。ロジカルな文章は書けるはずで、テクニカルなことは本でも学べると思ったので、重点はマインドというか心構え寄りの話をしました(そのつもりです)。





「他人の文章を読みたいと思っている人はいない」
これが大前提だと思っています。仕事上、仕方がなくなど特別な場合を除いて、読む、読まないは受け手、つまり読者に選択権があります。
何で読んでくれないんだ、と言っても無駄です。どうしたら読んでもらえるかを考えないといけません。

そのために、書き出しで「この先も読み進めよう」と思わせられるかが大切になります。どうすればそう思ってもらえるか、簡単な定型があるわけではありません。テーマや状況にあわせてどんな書き出しがいいのか、考え抜くことが大切だと思っています。そのとき、十全なものが書けなくても、考え抜く経験が次につながってくるはずです。

また、「こいつの文章をまた読んでみたい」と思ってもらえるかは、エンディングで決まります。文章をどうやって終わらせるか、締めるのか。読後感が次への期待を高めます。だから、文章の最後も、書き出しと同じように考え抜いて書くことが必要になります。

何より「だれに読んでほしいのか」という想いをもって書くことが大事だ、という話もしました。想定読者を明確にする、ということです。つい、幅広く多くの人に読んでもらいたいと考えてしまいますが、それでは焦点がぼやけます。診断士だからわかるよね(笑) ということで話しましたのですが、企業のターゲッティング戦略も絞り込んだほうが深く強く刺さります。それは経験的にわかると思うので、それを同じだ、とお伝えしました。

テクニカルな部分も大切ですが、想いが下支えしないとテクニックも活きません。想いがあれば、どんな手法を身に付ければいいか、おのずと考えたり気をつけたりするようになります。

こんなことを中心にお話ししました。


「そんなことを言ってるお前はどうなんだ?」
この手のテーマで話をすると、ブーメランのような問いを突き付けられます。実際、言うだけで、自分でできていないこともたくさんあります。だからこそ、これからも精進を続けないといけない、と想いを新たにする機会にもなります。

立て続けにはやりたくないですが(苦笑) 年に2回くらいならやりますので、興味があればお声掛けくださいませ。


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2016年6月10日金曜日

【コラム】会社を好転させる「陽転思考」のススメ

東京都中小企業診断士協会城北支部の研究会、「企業内診断士フォーラム(KSF)」に所属しています。
先般、その研究会のホームページに、コラムを執筆しました。
こちらになります、⇒ KSF WEB
テーマは、城北プロコン塾の卒塾レポートのテーマでもある「陽転思考」です。少しだけ修正をして全文、転記しました。

コラム内では字数の関係もあって触れていませんが、この「陽転思考」は、僕の師匠である和田裕美さんから学んだものです。

末尾に参考図書も載せました。一駅分の時間で読めると思いますので、すきま時間にでもお読みください。

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会社を好転させる「陽転思考」のススメ


仕事をしている限り“失敗”は付き物だ。問題は失敗した後に「次に生かす」ためにどんな行動をするかではないだろうか。

過度に責任を追及するのはマイナスである。その様子を見た多くの人は次から「失敗しない」選択をするようになるだろう。失敗がないところに進歩はない。

一方、「失敗は誰にでもあるよ。ドンマイ」と言って、臭いものに蓋をしてしまってもいけない。それでは同じ失敗を繰り返すことになるだろう。
やらなくてはいけないのは、原因を確かめて次に同じ失敗をしないように対策を立てることだ。そんな時役に立つのが「陽転思考」という考え方である。

「陽転思考」を一言で説明するキーワードは「事実は一つ、考え方は二つ」である。現実に起きた事実は一つだが、それをどうとらえるかは考え方次第だ。例に即せば、失敗したという事実はひとつでも、それを単に失敗してダメじゃないかととらえるか、失敗を俯瞰的に見て、マイナスに思える事実からもプラスな面はないか、次につながる学びを得て、失敗してよかったととらえられないか、と考えるのが陽転思考なのだ。

この思考法は、いわゆるポジティブシンキングと言われるものとは違う。ポジティブシンキングでは、マイナスのことは見てはいけないことになっている。見てしまうとマイナスを引き寄せてしまうからだそうだ。この考え方も使い方によっては素晴らしいのだが、一歩間違えると「臭いものに蓋」をしてしまうことになりかねない。

リーダーが陽転思考を身に付ければ、会社は好転していく。部下の欠点だけでなく長所も見るようになり成長は早まる。会議では「できない理由」を探すのではなく、「どうしたらできるか」を議論できるようになる。失敗を恐れなくなるから、新しいチャレンジがどんどん生まれていく。結果として、会社の雰囲気は良くなり、業績も好転していくのである。

陽転思考はスピリチュアルなものではない。思考癖を矯正していくものだ。だから、トレーニングすれば誰でもできるようになる。

もし陽転思考に興味がわいたなら、企業内診断士フォーラムにお問い合わせください。体験会を開催させていただきます。

中小企業診断士・和田式陽転エデュケーター 中郡久雄

<参考図書>
人生を好転させる「新・陽転思考」 (ポプラ文庫)




奉仕するリーダーになりなさい 世界ナンバー2セールスウーマンの奮闘 (角川oneテーマ21)



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2016年5月20日金曜日

【研究会】「企業内でもここまでできる!~企業内診断士けもの道★真打~」を発表しました

5月17日、所属している「中小企業政策研究会」の全体定例会で発表の機会がありました。

企業内診断士チームのメンバー4人で
「企業内でもここまでできる!~企業内診断士けもの道★真打~」
というプレゼンをしていきました。




診断士の活動はよく、「診る」「書く」「話す」と3つの点から語られることが多くあります。今回それに「働く」という視点をプラスして、4つの切り口から企業内診断士のスタイルを紹介しました。

僕の担当は「書く」で、「企業内診断士でもできる執筆活動」と題してお話しました。

  • 執筆をはじめたきっかけについて
  • 具体的にどんな媒体があるのか
  • どのくらいの時間がかかるのか
  • 企業内診断士が執筆をするメリット・デメリット
などについて、自分の経験を踏まえ、僕なりの考えをお伝えしました。




強調しておきたいメリットは「時間の融通がきく」という点です。取材以外、物理的に時間を拘束されることはありません。その分、自分で時間管理・行動管理をしないいけませんから、厳しい面もあります。ですが、他の活動を比較すると、会社の勤務時間をつぶさないというメリットは感じられるのではないかと思います。

もちろん、いくら書いても実務ポイントはつきません(笑)。それはある意味デメリットかもしれませんが、実はポイントはやろうと思えばどうやってでも取れますから。ポイントを理由に書くことを避けるのはもったいないと思います。

多少浅くても幅広い経営に関する知識を持っているライターの需要はかなりあると思います。すべての診断士がライティングをメインの活動に、とまではいいませんが、書く意欲がある人は、きっかけを探して、どんどんチャレンジしていってほしいです。

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2016年4月20日水曜日

【研究会】「主催者から見たセミナー集客法」についてお話してきました

4月10日、所属している研究会「HRC」で
「主催者から見たセミナー集客法」
というお題で発表をしてきました。

いままでいくつかセミナーを主催しています。自主勉強会も月一回開催で7年続けていきました。そうした経験から学んだことをまとめてお話しました。






「こんなことを考えてセミナーを主催してきた」

という話をしたのですが、実際は今回のオファーをもらってから
「どんなことを考えて主催してきたんだっけな?」
と振り返ってみて、あらためて自分の考えをまとめる機会を得たと思います。

僕が実際に主催したセミナーを例に、それぞれどんなことを考えてやってきたかをお伝えしました。

「参加者のメリットは何か」、「なぜそのセミナーを自分が開催するか」、「講師はそのテーマを話す資格があるのか」の三点は常に考えてきました。

僕の興味=他人の興味ではありません。参加してくれる人が興味をもてないテーマは集客に結びつかない。ビジネスとして儲けようとしていたわけではありませんが、やる以上は会場費なので経費を賄い、講師の方にいくばくかの謝金をお支払できるようにすることを考えれば、独りよがりな内容はダメだと思います。

また、世の中、何を言うかより誰が言うかのほうが雄弁であることのほうが多いものです。講師が社会的な信頼を得ていることは当然として、主催者自身も信頼されていないと集客に結びつかないと思っています。

信頼と言っても難しいのですが、普段の僕が全く興味を示しているように見えないテーマを「集客が見込める」ということで主催してしまうのは、信頼を失ういことになると思います。「ああ、なるほどね」と思ってもらえるテーマでないといけないわけです。

僕自身にとって興味があることが原点、そしてそれは、僕以外の誰かが興味をもつか、具体的なターゲットは想定できるか、ということを考えながらやってきたと思います。

それと「他でもやっているようなセミナー」はやっても仕方がないも思ってきました。差別化ということもありますが、セミナー会社でもない人間があえて主催するのに、他人と同じことをしても仕方がないという想いがありました。コラボセミナーを何度かやっているのは、その表れだと思っています。

まとめてみるとセミナー集客に限った話ではなく、営業や文章表現につながることだと改めて思いました。折を見てブラッシュアップして、またお話する機会を作りたいと思います。そのためにも、また何か企画しないといけないですね。


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2016年4月6日水曜日

【研究会】今年も、『診断士なら!知らなきゃ損するマスターコース ~入門&徹底比較~』を開催しました

3月26日に、所属している中小企業政策研究会企業内診断士の輪を広げる楽しいチームの見学会を兼ねた『マスターコース~入門&徹底比較~』を開催しました。


最初に、プロコン塾・マスターコースと研究会の違いについて説明しました。その中で、政策研の活動、及び、我々のチームの活動についても説明しました。

その後、東京協会の中の、プロコン塾・マスターコースの一覧にして、簡単に紹介させていただきました。全部で20以上あるので、細かいことまでは紹介は出来ませんでしたし、また、間違った情報もお伝えできませんから、概略にとどまってはいると思います。それでも、診断士らしく(笑)、いくつかにグルーピングしてそれぞれの特徴を説明できたと思います。あとは、興味をもったところに直接と問い合わせてみてください、ということですね。


          


最後に、プロコン塾・マスターコース受講経験者による座談感をやりました。昨年に引き続き、僕が司会を仰せつかりました。


昨年は、自分自身がこれから受講するという立場で、自分が知りたいと思ったことを質問に交えていったのですが、今回は受講経験者の立場に変わり、その辺のバランスがちょっと難しかったです。とはいえ、経験したからこそ伝えられる部分もあるので、去年とは違う意識でやらせてもらいました。

企業内診断士が、独立を予定していない人が、プロコン塾・マスターコースに参加して意味があるのか、という質問もありましたが、そこは目的意識だと思います。役に立たないということはないし、役に立つようにしていくやり方をしていかないといけないと思っています。

昨年同様、まったく打ち合わせなしで座談会に臨んだのですが、突然の質問にもよどむことなく答えてくれたパネラーの皆様に感謝です。突然の質問にもちゃんと答えていく能力って、診断士に必要なものだなとあらためて思いました。

今回の企画が参加者の方の今後の活動に少しでも役に立てばと思います。そして、企業内診断士の可能性を広げる活動に続けてくれる人が一人でも増えてくれたらやった甲斐があった、と思います。






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2016年3月29日火曜日

【雑記】(東京都診断士協会)城北プロコン塾を修了しました

昨年7月から受講してきた、東京都診断士協会城北支部主催の「城北プロコン塾」を修了しました。座学中心の講義でしたが、全10回、休むことなく(1回早退しましたが)受講してきました。

何を学なんだのか、と問われると明確に答えられないのがもどかしいのですが、診断業務における財務の大切さを痛感させられ(それは力不足も痛感させられたということです)、事業再生に関わるには相当の覚悟を持たないといけないということを感じ、しかし、診断士を名乗る以上、そこを避けたままでは駄目だと思いました。いつかは関わりたい、関われる力量を身に着けたいと思います。

講義と並行して、卒塾レポートの作成もしてきました。各自が将来の「キラーコンテンツ」を作ることを目標に、取り組んできました。

僕のテーマは
「社長が変われば会社は変わる~会社が好転する!! 経営者のために『新・陽転思考入門』~」
です。


途中、何度もこのテーマにしたのは失敗だったかな、と思ったのですが(苦笑) なんとか書き上げました。

最終日の午後は、成果発表会。卒塾レポートを基に10分間のプレゼンを行いました。10分という短い時間で何を話すか、前日まで迷っていたので自信はなかったのですが、しゃべり始めたらふっきれて、なんとか形になったと思います。タイムマネジメントもうまくいったほうだと思います。ほぼぴったりで終わらせることができました。

僕のレポートは賞を頂くことはできませんでしたが、複数の方から
「あらためて陽転思考のことを、もっと詳しく聞かせてください」
と声をかけていただきました。ある研究会で発表できるようにするから、とも言っていただきました。大変、光栄なことだと感じています。できればそうした機会を得て、陽転思考を広めていきたいと思います。

タイトルに「経営者のための」とつけましたが、これは将来的に商工会などでセミナーが出え来たらいいな、という下心でして(笑)、別に経営者にだけに当てはまる話をしているわけではありません。むろん、トップが陽転思考を身に着けていると組織全体に浸透しやすいということはあります。中小企業診断士として僕がやる以上、中小企業の経営者にお伝えしていくということを考えてはいますが、もともと誰もが身に着けておいたほうがいい、思考法なのです。

さらに言うと、診断士こそ身に付けておいたほうがいいと思っています。提言を聞いていただくためにもできたほうがいい。相手の中にある「できない」という気持ちを消すためには、自分の中の「できない」という気持ちを消しておくことが肝心だと思います。陽転思考はそのための武器になります。

ということで、終了証もいただいて、リラックスるした気分で打ち上げに参加し、楽しく飲んでいたのですが、その席で、来期の事務局長を拝命いたしました。

前に「来期の事務局、やるよね」と言われていたので、「やりますよ。事務局長以外なら何でもやります」と答えておいたのですが(苦笑)、結局、お鉢が回ってきました。

自分の経験を生かして、来期、さらに良いプロコン塾するべく、微力ながら尽くしたいと思います。修了で縁が切れるわけではなく、今後も続いていくことになりました。

プロコン塾を修了したといっても、何かを成し遂げたわけではありません。成果を出せたわけでもない。ここで学んだこと、手に入れたことを今後に生かしていかないといけません。

何かの終わり、いつだって何かの始まりです。



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2016年3月25日金曜日

【勉強会】取材学校・課外授業に参加しました 講師はモラロジー研究所の富田編集長

3月16日の夜、取材の学校の課外授業に参加してきました。2年前に受講していた取材の学校ですが、卒業生を中心としたメンバーへ、さらなる学びの場ということで、課外授業が行われています。

去年の11月には、講師もさせていただいて、貴重な経験を積ませてもらいました。
【雑記】「取材の学校」特別講義に登壇しました

今回は、開校直前ということで、今期の受講希望者も体験受講できるということで、普段以上に多くの方が集まっていました。

講師は、本編でも講師をされるモラロジー研究所の富田裕之さん。『れいろう』や『道経塾』といった、モラロジー研究所が発刊されている定期雑誌の編集長をされている方です。







僕自身、何度かお仕事をご一緒させていただいて、凄い方だな、という印象を持っています。芯に自分の考え・軸を強く持たれている一方で、お話をするととても柔軟にいろいろなことを受けてくださいます。企画の話し合いをするときなど、ご本人のお考えはあるのでしょうが、決してそれを押し付けず、さまざまな意見を引き出してくださいます。そして議論が拡散しそうになるとうまく導いてくれます。

今回は「編集長からみた取材・執筆のエトセトラ」というテーマで、いろいろはおお話を伺えました。

今期の受講希望者も多数いたことから、予告編的な内容も多く、僕にとっては復習の意味も大きかったですが、忘れていたり、なおざりにしたりしてきたこと浮き彫りになる機会でもあり、とても有意義な場でした。

あえて一つ例をあげると、筆耕の大切さを改めて痛感させられました。筆耕、つまりテープ起こしですが、これが好きだという人はあまりいないでしょう(笑)。 できればやりたくない。でも、これをおざなりにやるのはインタビュー取材としては失格だと思いました。

もちろん、筆耕をしないで記事を書かれている方がいるのは知っていますし、そういう方がクオリティの高い記事を書かれているのも見聞しています。ただそれは、熟練の技なんだと思います。僕のような初心者は、やはりきちんと筆耕をしていかないと、一定のクオリティを保てないのみならず、インタビュー相手に不快な思いをさせることになりかねない、と思いました。

富田さんが言われた中で印象的だったのは、
「語尾にパーソナリティが出る」
ということです。

ついつい内容にばかり気を取られて、それが間違ってさえいなければいいのだと思いがちですが、それではインタビューをした意味が薄れます。特にQ&A式の記事の場合は、そこにお人柄がにじむわけで、おろそかにするわけにはいかないのです。

また同じように、繰り返し使われている言葉は、勝手に言い換えないほうがいい、ということもあります。これも内容が同じならいい、ということにはなりません。ご本人がその言葉を使うにはそれ相応の意味があるはずで、それをくみ取れるようにしないといけないのだと思います。

他にも、時間と空間の軸の取り方など、次の執筆にむけて確認しなくてはいけないことを多々学ぶことができました。

今年に入ってまだ執筆をしてないのですが、今回の学びを生かして次の準備を進めたいと思います。

(目指すは、書いて喋れて笑いが取れる診断士、です。)


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2016年3月17日木曜日

【実務】経営支援-企業診断報告書作成-が一件終了しました

昨年の11月から関わってきた診断案件の報告会が先日、行われました。掛かりきりになっていたわけではありませんが、やはりいつもどこかで気になっていたので、肩の荷が下りたような感覚です。僕はあるパートを担当しただけでしたから、リーダーはもっと神経を使ったと思います。

守秘義務がありますから、ことの詳細は書けないわけですが、僕自身、診断実務の経験値が低いので、今回の経験を通して気づいたことを簡単に、書ける範囲でまとめておこうと思います。





まず、ヒアリングの重要性を再確認できました。実感として初めて分かったといえるかもしれません。報告書をまとめるにあたって、戻るべき場所は常に、ヒアリングの内容でした。きちんと要望を聞いて、それに応えていくという姿勢は崩してはいけないのだと思います。

また、お客様は、実は答えをすでに持っていることが多いのではないか、というのも感じました。今回の報告書に記した提案内容の8割は、お客様自身がすでに直感的に気づかれていたことだったと思います。報告会を通してそう感じました。でも、我々のような第三者が入り、データを提示し、論拠立てることで、
「このまま進めてもいいんだ」
「やろうと思いつつ躊躇してたけどやっぱりやらなきゃダメなんだ」
と受けてってもらえたのだ思います。

それと、チームで一つの報告書を作っていく中で、議論をしていくことの大切さも確認できました。大きく意見が違うということはありませんでしたが、細かく言えば各自考えていることは違います。提案すべきだと思うことも違います。担当分けをしているとはいえ、全体として整合性があって、実行可能な案を提言しないといけないわけです。意見のすり合わせは必須です。そのとき、きちんとお互いの意見をぶつけあわないといいものはできるわけはないのです。理屈ではわかっていたことですけどね、体感できたと思います。

個人的には、報告書作成過程で、リーダーからあまたダメ出しをいただきまして(苦笑) 文章は直されませんでしたけど、
「ここに図を!」「ここにデータを!!」
と言われまして。こうした形で報告書を書くのは実務補習以来だったのですが、書き方を思い出させていただいたなあ、という思いでいます。

今回は元々知っている人とメンバーを組みました。気心が知れているというか、ある程度、お互いに何を考えているかわかる人たちと一緒で、しかも優秀な面子そろいでしたから、そういう意味では、恵まれていたと思います。今回の経験を生かして、今後も実務案件に取り組みたいと思っています。

報告の内容自体はお客様に喜んでいただけたのではないかと思います。ただ、本当に成果として形にできるはかこれからです。報告会でいったん終わりという形になりますが、せっかくのご縁ですから、なにかあれば応援し続けていきます。


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2016年2月17日水曜日

【雑記】セミナーをやります!『診断士なら!知らなきゃ損するマスターコース ~入門&徹底比較~』

所属している中小企業診断士の研究会、「中小企業政策研究会・企業内診断士の輪を広げる楽しいチーム」でセミナーを開催します。

題して、
診断士なら!知らなきゃ損するマスターコース ~入門&徹底比較~






昨年も行ったのですが、好評だったので今年もやります。
東京協会の、プロコン塾・マスターコースを比較して、それぞれの特徴をお伝えします。
どこかをお奨めするということではなく、自分に合うのはどこだろうか、と考えるためにヒントを提供できればと思っています。

東京協会には、プロコン塾・マスターコースが20コース以上あります。
4月に行われる「スプリングフォーラム」で、それぞれ紹介ブースが並びますが、これだけ数があると1日ですべての説明を聞くことも難しいでしょう。事前に我々のセミナーで絞り込みをしたうえで、4月に話を聞けば有意義な選択ができるはずです。

また、プロコン塾・マスターコースは短期的に独立を目指している人のだけに有効なわけではありません。企業内診断士の人も多く受講しています。将来的な独立は視野に入れながら、当面は独立を考えず、企業で働くことと診断士活動を両立させようとしている人たちです。

後半ではプロコン塾・マスターコース受講経験者による座談会も行います。僕が司会をしますが、それぞれの方の本音の部分も引き出せたらと思います。

今年度合格の方を対象にしているように見えますが、そんなこともなく、今後の展開をどうしようか考えている方、プロコン塾・マスターコースを受講するかどうか検討している方は、何年目の方でも大歓迎です。

詳細はこちらのリンクをご覧ください⇒「企業内診断士の輪を広げる「楽しい」チーム ~3月定例会&見学会


また、終了後は懇親会も行います。
「本当に大切な話は講義のあとの飲み会で聞ける」
というのは僕の信念ですが(笑) より本音に近い話も聞けるかと思いますので、ぜひ、最後までご参加ください!


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2016年1月5日火曜日

【雑記】振り返りと今年の展望と

2016年を迎えました。
2013年10月に診断士登録をして、2年以上が過ぎたことになります。いろいろ体験させてもらっていますし、全く考えてもいなかったような素晴らしい経験もさせてもらっています。一方で、やりたいと思っていたのに全く手つかずなこともあります。

自分でチャンスをつかみにいかなかったこともあります。しかしそれ以上に、今の僕では力不足で手を出せなかったというほうが真実に近い気がします。

今年、今までやってきた子を継続しつつ、力不足を感じた部分で今後必ず必要になることには真剣に取り組んでいきます。そして一歩でも前に出たい。

そんな思いで、昨年を振り返りつつ、今年の展望を考えてみました。

■書く(執筆)

望外にも、さまざまなチャンスをいただきました。リスペクトしている経営者に方にインタビューをして記事を書く、というぜいたくな体験を4回もさせてもらえて光栄に思っています。

もちろん継続していきたい、というだけでなく、もっと機会を増やしたいと思います。今書かせていただいている媒体以外の場所でも書くチャンスがほしいと思いっています。

そのためにも、ライティングスキル、インタビュースキルを上げたい。学ぶ機会を増やし、アウトプットにつなげます。



執筆実績


■話す(講演・セミナー)

診断士の関係(取材の学校)で2回、診断士の研究会で3回、自分主催の勉強会(八丁堀・まなび塾)で2回、と数はこなしてます。でもまだまだ内輪感満載の場所でしか話してないです。

所属している組織(会社)との関係もあるので簡単にはいかないですが、きちんと報酬がいただけるような場所で、滝汗を流しながらやる機会があればいいな、と思っています。経験を積まないとうまくならない。

あと、だいたいのことはそつなくこなすけど、これといったキラーコンテンツはないので、それを1年かけて作っていきたいと思ってます。陽転エデュケーターとしての活動も加速させたいので、連動して考えていきます。



■診る(診断実務)

この部分が一番、足りてないですね。名前だけ実績になりそうなことは2~3経験しましたが、経験値として実質が伴っていないです、個人的に。本当にお手伝いをしただけ、という感じしかしていません。

現在、ひとつ案件を抱えていますので、これにきちんと取り組みたい。その先に、新しい動き方が見えると思うので。そして、実務をやる上で、まだまだ足りない知識やスキルがあるので、意識して学んでいくようにします。

■その他、仕事とのシナジーなど

「診断士なんだから経理はできるよね」
という無茶ぶりで、経理課に異動になって早1年。やっと自分なりの動き方が見えてきたと思います。

財務・会計は大嫌いで(苦笑) 試験が終わればオサラバだと思い、経理をやるなんて僕の人生計画(とてつもなくラフな計画ですが)にはなかったのでが、与えられた機会は活かさないと、と思ってやってきました。

実務に携わるようになると、財務がわからずに診断なんかできるか、と思います。ですから、いままで嫌がって避けていた「財務・会計・ファイナンス」の分野に真剣に取り組むことにします。


わかりやすチャレンジとして、簿記2級とビジネス会計検定の2級の取得を目指します。ファイナンスもなんか考えます。




自分の得意分野をやっていく、強みを活かしていくことはとても大切なことで、もちろん継続してやっていきますが、苦手分野を避けて通るのは、少なくとも今年はやめます。得意分野をやり続けることは、今の僕にとっては挑戦という気持ちが薄くなっています。必要性があるにもかかわらず避けてきた分野に取り組むことが、今年の僕の挑戦だと思っています。

できたら、達成感があると思うので。

さて、来年の今頃、これをどんな気持ちで読むことになるでしょうか。


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