ハイブリッドコンサルタント

2014年10月13日月曜日

【雑記】取材に同行させていただきました~マザーハウス代表・山口絵里子さん~


『企業診断ニュース』という雑誌があります。診断士協会に入っていると送られてくるので非売品だと思われている節があるのですが、買うことも可能です。同友館オンラインで購入できます。⇒ 同友館オンライン


10月号の特集記事は「魔法の習慣」。5名の方が取り上げられているのですが、その中に、マザーハウスの代表・デザイナーである山口絵理子さんにお話しを聞いてまとめられた記事もあります。実はこの取材のとき、段取りをちょっとだけお手伝いさせていただきました。その特権で、当日、カメラマンとして同行させてもらえることになったのです。


実は記事を見てもらえばわかるのですが、カメラマンの出番はなし(苦笑)。ですが、その分、じっくりお話を聞かせていただくという贅沢で至福の時間を過ごさせてもらえました。

約1時間の取材の間、ずっと鳥肌が立てながら話を伺っていました。
「もし,マザーハウスのゴールが決まっていたら,何もやらないですね。決められたレールを歩くことには全然興味がないんですよ(笑)」
という言葉は、最近の僕自身の想いと重なって、ものすごく痺れました。

また、伺ったお話しの中には記事になっていない内容もあります。(おそらくスペースなどの関係で泣く泣くカットしたんだと思います)

そんな中にも、僕にとっては忘れられないのが

「人は好きだけどモノには興味がない人がいる。私はモノを通して見えてくる人にとても興味がある」
という(ニュアンスの)言葉でした。

これはマザーハウスの企業理念にも関わることだと思うのです。
「途上国の人は可哀想だから買ってください」ではなく「途上国でブランドをつくる」。

なにかを支援したりするきっかけは、可哀想だと感じたり、そういうことが放置されている社会に怒りを覚えたりということが多いと思います。そのことはスタートとしてはとても大事。その気持ちは忘れずにいないといけないと思いますが、そこに留まってしまうのもどうかと思います。ビジネスとしてきちんとお金をまわしていかなければ、問題は解決しないと思うのです。

そのためには、支援云々ではなく、「これ、欲しい」と思ってもらえる製品を生み出していかなくてはいけません。そして、何かを生み出すということは表現することだと思います。モノ(サービス)を作り出す中で表現されること、表現を通して見えてくる人間性は、普通よりも何倍も魅力的だと思います。

僕自身は今後も、途上国に直接的に関わることはないと思いますが、これから関わっていきたいと思っている分野にも直接的につながる話で、ゾクゾクしながら聞いていました。この瞬間を持てただけで、無理言って同行させてもらった価値があると思いました。(でも、そんな瞬間が連続的に1時間近く続いたわけで、だから至福の時間だったわけです。)



記事はWEB(PDF)でも読めます。⇒『第5章 “多様性”が生み出す新たな価値―‌株式会社マザーハウス代表取締役・チーフデザイナー 山口絵理子さん


冒頭部分(生い立ちなど)を除き、いままでにほとんどメディアに取り上げてこられなかった山口さんの話が載っていると思うので、ぜひ読んでみてください。

PS
他の4名の方の記事も読めます。⇒ 『魔法の習慣 6


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