ハイブリッドコンサルタント

2014年3月30日日曜日

【雑記】「イノベーション東北」サポーター説明会に参加してきました

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先日、「イノベーション東北」のサポーター説明会に参加してきました。
「イノベーション東北」というのは、Google が中心となって、一般社団法人 RCF 復興支援チームや東北各地域に根づいた現地コーディネーターと連携して運営されている、東北復興支援プロジェクトです。

今回の説明会は、診断士向けということで参加者のほとんどが診断士、支援事例の発表もスタッフの方を除けば診断士の方々がされました。




説明を聞かなくてもサポーター登録はするつもりだったのですが、せっかくの機会でもあるので、具体的にどんな活動をされているのか直接聞いいてみたいと思いましたし、終了後に、軽い懇親会がセットされていたので、そこでも少しはお話しが聞けると思ったので、参加してきました。(ついでにいうと、会場がGoogle本社だったので、そこを見るのもいい機会とも思ったのもあります(笑))

聞きたかったことは、「診断士向け」にあえて説明会を開いた理由、というのが実は大きかったです。そのぞれ方の専門性を活かして支援をする、そのマッチングをしていく、というプロジェクトの趣旨からいえば、一般的に「広く浅く」知識を積んできた診断士がどうかかわるのか、見えなかった部分があったからでした。もちろん、診断士でもある分野について高い専門性を持たれている方もたくさんいらっしゃいます。ただ、そうではない、僕のような人間でも「診断士」というくくりで何かできるのかな、という疑問はありました。

その部分は、説明を聞いて納得できました。分野によっては具体的な支援に関わることもあるでしょうし、一方で、課題設定、案件形成についてのサポートの開会もあるかもしれない、そういう場面は診断士らしさがより出せる機会なのかな、と感じました。

もともと登録する気つもりでの参加でしたから、疑問点も解消でき、即、登録をすませてきました。

もちろんまだ登録しただけ、という段階です。具体的なことはなにもしていません。しかし、とにかく一歩でも動かないことには始まらない、と思っています。

去年の10月、登録をすませてから、さて、どう動こうか、と思いながら、どこから手を付けていいかわからに状況にありました。個人的にちょっと動いてみたのですが、「一人ではどうにもならない」と感じてしまっていました。

ですから、これから何ができるかまだわかりませんが、とにかく登録する。その先に何か機会があれば、また動いてみるということを続けてたいと思います。

災害支援をなにかしなくては、という気持ちから動いているというのもまったくの嘘ではないし、また、自分の実利も考えていないといえばそれも嘘でしょう。ただ、僕個人の事情で言えば、「僕のキャリアのほとんどは東北がつくってくれた」と思っています。その地に、微力でも何らかのお返しはしていきたいと思っています。

PSv サポーター登録はこちらから⇒ イノベーション東北サポーター応募フォーム

2014年3月26日水曜日

【研究会】「M&Aの基礎知識」

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3月19日、『事業継承、事業再生におけるM&Aの実践と留意点』という勉強会に参加してきました(受講してきた、のほうが正確ですが)。






事業継承・事業再生・M&A、それぞれについて、通り一遍の知識はありますが、実際のところはよくわかっていません。会社をたたむ経験はしましたが(苦笑)

また、それ以上に、事業継承・事業再生のためにM&Aを利用する、というのがピンときていませんでした。ですが、説明を聞いて納得しました。

「M&Aの戦略的意義」はいくつかあります。たとえば、「経営資源の交換による効率の向上」「直接金融による資金調達」「企業価値を高めるためのリストラ」といったことに加えて「事業の継続性成長を図るための事業継続手段」という意義がある、ということです。

事業再生を図る場合、「再生≒新スポンサーによる資金投入」という側面は否めません。そこM&Aが利用されるわけです。

スポンサー企業が直接、債券や株式を買い取るということもありますが、最近は多くの場合「ファイナンシャルバイヤー(ファンド)」が買って、別な事業会社に経営(運営)を委託する、という形をとります。言われてみれば「星野リゾート」はこのパターンの典型でした。

M&Aの進める際、当然ながら売り手と買い手がいます。それぞれ、思惑があって、M&Aを希望します。売り手はどうであれ、事業の継続に困難が生じているからというのが主な理由でしょう。(資金調達の必要性・事業継承・事業再生・債務整理など)買い手は、①売上増②経費削減③シェアアップ、の3つが主な理由です。

こうした時、自分で売り手や買い手を見つけてくるのは困難だと思われます。売り手としては足元を見られることになりかねませんし、買い手はライバル企業に情報をもらいしたくない、などの理由が考えられます。

ですから、円滑に、迅速に、進めるためには「仲介」者が大切になります。
過去において日本では、金融機関(多くは銀行)が仲介者の役割をはたしてきました。現在は、専門会社も多く存在しますが、たちの悪いブローカーが混じっている問題になっています。
会計士や弁護士なども関わりますが、機能的に限界もあって、中小企業では有効だけど、、、というレベルになっています。
もっとも僕が関わるのは、ほとんど中小企業ですから、こうした士業の方々と連携していく、という考えでもいいのかと思います。

とにかく、当事者としては、誰を仲介にしするか、というのは大切な問題なのでよく検討する必要があります。売り手は焦っていることも多いのですが、そこは少しでもじっとこらえて、慎重に考えなくてはいけません。

そして最終的には、売買価格はいくらにするのかが問題になります。基本は、DCF法(ディスカウントキャッシュフロー・ある収益資産を持ち続けたとき、それが生み出すキャッシュ・フローの割引現在価値をもって、その理論価格とする)を用いて企業価値を算定するのが基本になります。その際、まず正確な事業計画が必要になりますが、これが「正確」かどうかを判断するのは実は難しい。また、割引率をいくらにするのかも問題ですが、これは買い手の資金調達コストを用いるのが一般的なようです。

僕自身、当面、事業再生に直接かかわる可能性は低いのですが(ないとは言えませんが)、事業継承に関わる可能性はかなりあると思っています。そこでM&Aが有効な手段のようです。
実はこの分野は避けてきたのですが(苦笑)避けては通れないらしい、ということまではよくわかりました。

何らかの方法で、学んでいくことを考えたいと思います。

2014年3月19日水曜日

【研究会】講師経験談を伺ってきました

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3月9日(日)の午前中、診断士関係のある研究会に参加してきました。
昨年は、一応はある大きな研究会(政策研)に所属はしていたものの、正式な登録が済むまでは積極的に研究会やチーム活動をしていく気がしなくて、あまり熱心に動いていませんでした。今年は積極的にさまざまなところに足を運んでみよう、というつもりでいます。その中で、自分なりに「こういうことがやっていきたい」というものがはっきりしてくると思うからです。

今回はお二人の方から「講師経験談」を伺ってきました。お二人とも講師専門ということではなく、さまざまな業務の中のひとつとして「講師」の仕事がある、という位置づけでした。その分、自分にとっては参考になることが多かったと思います。

参考にしたい点はたくさんありますが、すぐにでも真似してみようと思う点を書き留めておきます。

共通して話があったのは「聴きに来てくれている人はどんな人か把握する」という点。当たり前といえば当たり前なのですが、自分が話すことに意識が向きすぎていると、事前にそのことを考えずに登壇してしまうことは確かにあるな、と思いました。

できる限り事前に、どんな人が来るのか調べておく。無理な場合は、当日、始まる前にチェックする。それも無理なら、始まってから質問を投げかけたりして、レベル感をつかんでいく。(ここまでくると、けっこう高度な技術が必要ですが) 聞いてくれている人たちがどんな人かによって、同じ話をしてもぜんぜん違う評価になってしまうということです。

そのためにも、あまり事前にガチガチに話す内容を決めないほうがいい、ということもありました。ストーリーとして押さえておいて、聞いている人たちと双方向で考えながら、話す内容を決めていく、という必要があるということでした。

もともと僕はこのスタイルではあるのですが、聞き手のレベル感をちゃんと押さえているかどうかは自信がないです(苦笑)このへんは意識を高めながら場数を踏むしかないのかな、と思います。「20回、舞台に立てば慣れる」という話もありましたし。

また、会場で「うなずいてくれている人」を探す、という話もありました。最初は、その人に向けて話すつもりでいい。これは僕の言い方だと「サポーターを探せ」ということになると思います。とにかく、自分が緊張していて、会場ん雰囲気が固そうな場合は、この方法は絶対だと思いました。

あと、「講師業」というものは書籍から学ぶには限界がある、生のセミナーを聴きいくのが一番だということ。その中でいいと思った点を真似していく。これも納得の話でした。

僕自身、「講師」になりたいのか、というと微妙な部分があって、別に講師になりたわけじゃないよな、とは思います。ですが、何かを伝えていく、ということは、人前で話をするということを含まざるを得ないとも思っています。
ですから、結局のところ、「講師」に必要なスキルやノウハウ、マインドは身につけないといけないと思いますし、伝えたいことをより伝わりやすくするためには、いろいろな切り口でのコンテンツを持っている必要があるとも感じています。

今後とも、こうした方面の勉強は続けていこうと思います。




2014年3月14日金曜日

【書評】企業内診断士の可能性 NECグループ中小企業診断士103人の挑戦

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企業内診断士の可能性 NECグループ中小企業診断士103人の挑戦




NECグループの診断士会の活動について書かれています。前に紹介した「アサヒビールグループ診断士の会」と同様、今後の活動のために学ぶべきところ、刺激を受けたところが多々ありました。

<目次>
はじめに
1 NECグループ診断士会、誕生
2 イノベーションへの情熱
3 自助
4 共創
5 ベタープロダクツ・ベターサービス
6 ダイバーシティ
7 外から見たNEC
あとがき

それぞれの章、タイトルを見ればなんとなくは書いてあることが想像できるのではないかと思います。さまざまな立場の方がそれぞれの考えを書かれています。診断士活動をされている方なら、どこかに必ず自分にとってのヒントになるような箇所があると思います。

このような社外活動で得た貴重な経験を業務にフィードバックし、従来にはない視点から分析や提案を行い、これまで以上に経営に貢献することが、私のやるべきことだと考えている。(p102 「3 自助」)

「企業内」診断士というポジションに立つ以上、所属する会社への貢献は欠かせないと思っています。たとえ将来的に独立を考えていたとしても、目の前の仕事を手抜きして独立の準備をすることは本末転倒でしょう。「仕事」という実践の場で、机上の勉強とは違うものを身につけられるチャンスを放棄するのは個人的にももったいない。

まして僕の場合、会社が資格取得の邪魔をしなかった(笑)ですから。いまの会社でなければ、つまりは前職や前々職であれば、合格できていたとは思えない、ということを考え合わせれば、今の会社に「恩返し」をしないまま、立ち去る(独立する)ことは考えられません。

だとすれば、なにをしていけばいいのか。会社から期待されていることもあるわけで、それに応えて行かなくてはいけないのは前提です。その上で、「社外活動で得た貴重な経験を業務にフィードバック」することはしていかないといけないのだと思います。それは、会社への貢献であると当時に、自分自身の将来の布石にもなり得るわけですから。

実際、企業内診断士は社会起業家支援との親和性が高い。多くの企業では兼職規制等を設けており、有償でコンサルを行うことが制限されている。しかし、せっかく診断士としての知識を身につけたのだから、それを実戦で磨きたいという気持ちがある。その結果、多くの企業内診断士が無償でコンサルを行うことを選ぶが、どうせボランティアで行うのなら一般の中小企業を支援するのではなく、社会的課題を解決しようとしている社会起業家を支援することで、間接的に社会貢献をしたいと考えても不思議ではない。(p137 「4 共創」) 

では、どんな社外活動をしていけばいいのか、というときに、ひとつの選択肢は「プロボノ」なんだと思います。もちろんこればすべてではありませんが。

僕は本来、診断業務は有償で行うべきだと思っています。それはお金が欲しいというわけではなく(少しはありますが(笑))対価をいただけるような活動でなくてはいけない、という想いがあるからです。「無償でやってるんだから」ということが甘えにつながるようだとまずいと思うわけです。

ただ現実的に、副業禁止規定などで自由に活動できない場面もあるのは事実です。そんな時、身につけたスキルを社内だけに使い、あとは何とか更新ポイントが稼げるようにギリギリの活動をする、というのはもったいないと思っています。

自分の問題意識にあわせて、社会起業家やNPOなどの非営利組織のコンサルティングをすることは、双方にとってメリットのあることだと思います。

実際、こんな活動も行われています。
J-NET21-頑張る企業内診断士『気仙沼復興支援プロジェクト「できることから始めよう」』

そしてこうした活動で身につけたものを自分の会社の業務にフィードバックしていけらばいいわけです。
どういう活動に関わっていくか、腹案はあるのですが、真剣に考えていきたいと思います。

ただ問題は、ひとりではたいしたことができないかもしれないということです(苦笑)
でも、ひとりでやろうとしなくてもいいのですよね。

企業内診断士が一人でできることは、多くはない。しかし、100人が得意分野を持ち寄れば、社会や業界、自社をより良い方向へ変革できるほどのパワーを秘めているのではないかと思う。(p22 「1 NECグループ診断士会、誕生」)

診断士は試験の時点で「浅く広く」を求められます。経営について幅広い知識を持っているといっても、すべての分野が万能の人はいません。得意不得意はやっぱりあります。でしから、不得意を補い合うためにも「チーム」で対処することが必要になると思います。
1企業グループで診断士会があるのは、「チーム」をつくるうえでの基盤があるわけで、そこは羨ましいと思いますが、ないものねだりをしても仕方がない。自分で作る努力をしていかなくていけないのだと思います。
幸いにして診断士は「研究会」活動が盛んですから、そこを基盤に取り組むようにしていきます。中にはすでに取り組まれている方もいるでしょうし、いろいろ教えをいただきながら進めていこうと思います。

そうした活動を通して、自分にできる価値の提供をしていくことが使命だと感じています。

このように企業内診断士は、中小企業診断士の本来の目的である直接的な中小企業への貢献のみならず、企業内での活動・連携を通して、社会に新たな価値を提供できると考えています。(p260 「あとがき」)


2014年3月9日日曜日

【勉強法】モチベーションには頼らない

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「時間管理」とともに質問されることが多いのが、
「やる気をどうやって出していたのか」
「やる気を継続させるにはどうしたらいいか」
という「やる気」「モチベーション」に関することです。
そのときの立場によっては本音全開でお答えできないこともあるんですが、率直に言うと
「それは僕が知りたい」
というのが本音です(苦笑)

やる気がみなぎっていて、勉強が順調に進んだ期間なんて、数えるくらいしかありませんでした。常に考えていたのは「やる気がない状態でもある程度のことはちゃんとやる」ということをできる限り継続していくことでした。

やる気があるときはたいていものごとは問題なく進んでいきます。ずっとその状態が続くのがベストですがほとんどの場合、そんなことはあり得ません。仕事のことや体調の問題やらでやる気がやる気が出ないときは間々あります(僕の場合は頻繁にありました)。ですから、やる気ができないとき、どうコントロールするかのほうがはるかに大事だと思ってきました。


■やる気を出すスイッチがなくても気にしない

僕が心がけていたことのひとつに
「トリガーを作らない」
ということがあります。いわゆる勉強を始める前の儀式的なものは作らないようにしていました。

よく「これをやるとスイッチが入る」という話を聞きます。それで本当にスイッチが入る人はそれでいい。でも僕の場合はそうではなかった。(いろいろ試したのですが)儀式のほうが長くなります。いつまでたっても本題に入らない(苦笑)

これでは本末転倒です。だから「いきなり」始める。そして最初の4分頑張る、という気持ちで臨みます。もちろん集中していないし、頭に入ってこないことのほうが多いです。でも気にしない。そのうちなんとなく集中できますから。

これは茂木健一郎さんに教わったやり方です。茂木さんが
「タイガー・ジェット・シン式勉強法」
と命名されているやり方です。
プロレスの試合前の花束贈呈や国歌演奏をすっ飛ばして、いきなり試合に入るイメージです。
人間の脳はやっていくうちに慣れてくるから気にせずやれ、ということでした。 これだけは日々、意識してました。



■自分にプレッシャーをかける仕組みをつくる

あとは、自分に良い意味でプレッシャーをかけていくこと。
仕事の場合はまだこれはしやすいです。だって仕事がなくなったら食うに困るから。困らない人もいるのかもしれなし、仕事は食うためにやるんじゃない、という人もいるかもしれないですけど、現実に仕事がなくて金がなくて、という生活を経験した身からすると、安定して仕事をさせてもらえるのは本当にありがたい。これを失わなったらどうなるか、と考えるとやる気云々の前に、生存本能として最低限のことはしていかなきゃ、と思えるわけです。(一応言っておきますが、さすがにこう考えるときは、相当重度にやる気がないときです)

だけど、試験勉強を始め、生活の糧としてやっていること以外は、極論「やらなくても生きてはいける」わけです。
だから意識的に自分にプレッシャーをかける場面を作っていく必要があると思っていました。

僕は直前3ヶ月、Facebookで勉強の状況をダダ漏れさせていたのですが、それは「有言実行」を意識していたためです。衆人環視状況を作ろうと思ったわけです。そうすると、応援してくれる人も出てきます。人は究極のところでは、自己利益のためには頑張れませんが、誰かのためなら頑張れます。「この人のためにも合格したい」と思えるようになれれば、モアベターだと思います。

ただし追い込み過ぎると潰れる危険性があります。つねに微妙な逃げ道を作っていました。



■チャレンジしていること自体を楽しむ

さらに、ギリギリ最後の場面では、やっていることが
「好きか嫌いか」
だと思います。
僕は結局、診断士試験でやる勉強が嫌いでなかったのだと思っています。

間違いなく別な資格、たとえば税理士とか社労士とか行政書士とか、その他もろもろありますが、そうした資格試験だったら、続かなかったろうな、と思っています。
もちろん、マラソンだのトライアスロンなんて絶対に続かいない自信がある(笑)そうしたことを続けている人はそれだけで尊敬してしまうくらいです。

ただ、好きか嫌いかは、ある程度突き詰めてやってみないとわかりません。そして「やろう」と思ったことにはなんらか意味がある、と僕は信じています。
だから「やろう」と思った以上、ある程度のところまでやってみるというのが大事なんだと思います。


そして、「好きなこと・やりたいことにはもれなく苦手なこと・嫌いなことがついてくる」と覚悟をしておくこと。診断士の1次試験でいえば、7科目全部得意で好きだ、という人はほっといても受かるので無視しましょう(笑)普通の人は、得意で好きな科目がある反面、苦手で嫌いな科目もある、という状況だと思います。ですから、得意を伸ばしつつ苦手を克服することを考えなといけません。同じようにできる必要はありません。でも、どんな苦手科目でも足切りにならないようにしなといけない、というkとは受け入れて覚悟を決めましょう。

その上で、どうしても嫌なら棚上げすればいい、と構えて、日々努力を重ねていけば、多くの場合、結果が出るのだと僕は信じています。

2014年3月5日水曜日

【書評】企業診断・3月号~『震災から3年―診断士がしてきたこと、これからすべきこと』

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企業診断 2014年 03月号 [雑誌]


定期購読している「企業診断」の3月号、
今月の特集テーマは
『震災から3年―診断士がしてきたこと、これからすべきこと』
でした。

この3年間、さまざまな形で被災地と関わってきた5名の診断士の方が紹介されています。きっかけも支援の方法もそれぞれですが、「そうか、こういう形もできるんだ」ということを思わせてくれる内容ばかりでした。

もちろん、紹介されている内容は、誰でもができることではありませんし、その必要もないのかもしれません。しかし、診断士の方々が3年間、被災地やそれに関連した活動にどのように取り組んできたかという具体的な事例を知ることは、これからどのような活動が可能なのかを考えるきっかけになると感じました。

■原点回帰

そうです、僕自身、読みながらちょっと考え込んでしまいました。
自分が一度、棚上げしてしまった診断士資格の勉強を再スタートしたのは2011年の10月でした。再チャレンジを決めたのはその一月前、ちょうどこのブログを書いたころです。
■ 【雑記】あれから半年と~

再チャレンジを決めたきっかけはいくつかあるのですが、そのひとつとして確実に上記のブログに書いた、仙台行きがありました。この前にも、宮古を見に行ってたし、南三陸町でのボランティアツアーにも参加していました。それはそれで僕にとっていい経験になりましたし、行ったことが何の役にも立たなかったとは思っていません。

でも、ボランティアツアーに参加し続けることが僕にできるもっとも効果的な貢献だとは思えませんでした。それが確信に変わったのが仙台に行ったときだったということです。

昔、東北で観光に携わった者として、違う切り口ので貢献の仕方があるのではないか。そのために一度棚上げしておいたことを棚卸しして、診断士を目指してみよう、その資格が武器になるかもしれない、と思ったことが、大きなきっかけのひとつでした。

そのことを忘れたことはありません。でも、まず合格しないと、まず登録しないと、ということで目先のことに流されてきたような気もします。もう登録も終わったわけだし、もうすぐ春を迎えて道路事情もよくなってくるわけですから、そろそろ本格的に原点を確認しながら、どう動いていけばいいか、考えなくてはいけないと思ったのでした。


■未来に向けてできること

これからできることとして、いくつか例が挙がっています。
まずは「実際に被災地に行ってみること」そして現地の人と話をすること。すべてのスタートはここだと思いました。
顧客にとっての価値は顧客に聞かないとわからにわけですから。まずはここからスタートする。その上で、「自分になにができるだろうか?」自問してみることから、動き始めるのだと思います。

その他にも
・地元商店街などの復興イベントに参加する、なじみの商店街などがあれば復興イベントを提案してみる。
・販路の拡大や、首都圏や近畿圏などの消費者に受け入れられる商品コンセプトの提案
・被災地と被災地域外との交流促進
などが挙げられていました。

ただ、現地の状況は、刻一刻と変わっていきます。関心を失わず、定期的に訪問することで、その変化を感じ、ニーズをつかんで、あらたな行動に変えていく必要があるとも感じました。

単なる復興支援金による地域活性化という段階は終わりを迎えつつあり、すでに、企業や住民自らの力で経済的自立ができる復興へという段階に入ってきていると思っています。そのために、僕らができることは今まで以上にあるはずだと思います。それをきちんと見極めて、これから動いてこうと決めました。