ハイブリッドコンサルタント

2016年8月8日月曜日

【勉強会】「読ませる」文章を書くために必要なマインドとスキル について話をしました

7月29日(金)の夜、「診断士力向上勉強会」で講師をさせてもらいました。 以前、「取材の学校」の特別講義でもお話しした
「「読ませる」文章を書くために必要なマインドとスキル」
というお題でした


参加者はみんな中小企業診断士の方々。ロジカルな文章は書けるはずで、テクニカルなことは本でも学べると思ったので、重点はマインドというか心構え寄りの話をしました(そのつもりです)。





「他人の文章を読みたいと思っている人はいない」
これが大前提だと思っています。仕事上、仕方がなくなど特別な場合を除いて、読む、読まないは受け手、つまり読者に選択権があります。
何で読んでくれないんだ、と言っても無駄です。どうしたら読んでもらえるかを考えないといけません。

そのために、書き出しで「この先も読み進めよう」と思わせられるかが大切になります。どうすればそう思ってもらえるか、簡単な定型があるわけではありません。テーマや状況にあわせてどんな書き出しがいいのか、考え抜くことが大切だと思っています。そのとき、十全なものが書けなくても、考え抜く経験が次につながってくるはずです。

また、「こいつの文章をまた読んでみたい」と思ってもらえるかは、エンディングで決まります。文章をどうやって終わらせるか、締めるのか。読後感が次への期待を高めます。だから、文章の最後も、書き出しと同じように考え抜いて書くことが必要になります。

何より「だれに読んでほしいのか」という想いをもって書くことが大事だ、という話もしました。想定読者を明確にする、ということです。つい、幅広く多くの人に読んでもらいたいと考えてしまいますが、それでは焦点がぼやけます。診断士だからわかるよね(笑) ということで話しましたのですが、企業のターゲッティング戦略も絞り込んだほうが深く強く刺さります。それは経験的にわかると思うので、それを同じだ、とお伝えしました。

テクニカルな部分も大切ですが、想いが下支えしないとテクニックも活きません。想いがあれば、どんな手法を身に付ければいいか、おのずと考えたり気をつけたりするようになります。

こんなことを中心にお話ししました。


「そんなことを言ってるお前はどうなんだ?」
この手のテーマで話をすると、ブーメランのような問いを突き付けられます。実際、言うだけで、自分でできていないこともたくさんあります。だからこそ、これからも精進を続けないといけない、と想いを新たにする機会にもなります。

立て続けにはやりたくないですが(苦笑) 年に2回くらいならやりますので、興味があればお声掛けくださいませ。


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