かつて、100名規模のイベントは主催したことはあります。学生の頃は300名規模の合宿の幹事をしたこともあります。ですから、うっすらとですが、運営に関わった方々の大変さは想像できます。もちろん、規模からいっても、仕事のかたわら準部することも、僕の経験とは比べものにならないくらい大変なことだと思います。それだけに、実行委員・運営委員のみなさんの尽力には頭が下がります。本当に素晴らしいオペレーションだったと思います。
さてシンポジウムの内容ですが、 諸般事情で、基調講演の川口淳一郎教授(小惑星探査機はやぶさ プロジェクトマネージャー)のお話しをうかがえなかったのは心残りではあるのですが、その分、その後の分科会セッションに集中させてもらいました。
前半は、 「テクノロジーで地方を元気に 東北から生まれる新しいビジネスの形」ということでGoogleの松岡さんから「イノベーション東北」のお話しをうかがいました。
「イノベーション東北」とは、ざっくりといえば、Googleが中心になって、東北の企業とそれを支援しようとする人をマッチングするプラットホームです。あくまでざっくりといえば、ということです。
東北の被災地で問題になっていることの多くは、実は元からあったことです。震災によって顕在化されただけで、震災だけが原因ということは少ないとと思います。昔、東北で仕事をしていたことのある僕はそう感じていました。ですから「復興支援」という言葉はあまり好きではありません。震災直後の、緊急支援はそうあるべきでしょうが、そして今でも「復興」させないといけない地域が残っていると思いますが。多くはすでに、元に戻せばいいという段階を超えてきていると思います。復興支援ではなく新しい未来を作る、そんな気持ちで関わらないといけないと思っていました。
「イノベーション東北」はまさに未来を作る、未来を担うことを標榜しています。僕自身、こうした取組み賛同しています。
といいつつ、サポーター登録してはや1年、登録しただけで具体的な活動はなにもしていません。さまざまなプロジェクトが動いています。診断士に求められる役割もあらためてわかったように思います。
今年は必ず動きます。僕のキャリアのほとんどは東北に育ててもらったと思っていますから、恩返しの意味でも形にしていきたい。
PS
後半は、 「クラウドファンディングが実現する経営革新」ということでREADYFOR株式会社の米良はるかさんのお話しをうかがいました。この件については次の記事で。